ハンコのフチが欠けた時

よくある質問に、「ハンコのふちが欠けたのですが、直せますか?」
というお客様が多くいらっしゃいます。

そのご質問にお答えいたします。
残念ながら、出来ないのが現実でございます。

その理由としては・・・・
それは、ハンコ印面が平面でないと彫刻できませんし、押印した時にも用紙にうつらないのです。

お客様
お客様

ちょっと欠けただけだから、それでもそこだけ彫れないかなぁ?

そうすると、今度は修正した部分と、既存の部分の段差が出て、上手く押そうと以上に力が入り、他のところもドンドン欠けてしまいます。
はんこを押す時には、人は上から下へ押す力がはんこにかかり、ハンコの下の部分では、下から上へと・・・

すると、フチ全体が弱くなっているのです。

では、どのようにしたらよいのでしょうか?
ここでは、ふたとおりの解決策をご紹介いたします。

1.ハンコの欠けた部分を切り離し、そのはんこに新たな文字を彫刻する。

2.欠けた印鑑をハンコ供養に出し新しい印鑑をつくる。

豆知識  フチが欠けやすい印鑑と欠けにくい印鑑について

フチが欠けやすい印鑑

ふちが細く切り立ったものは機械彫りで、これはどうしてもフチが欠けやすいと言えます。通信販売などは、ほとんどが機械彫りの可能性が高いです。フチの土手は、角度がある程度ゆるやかで、堤防のように台形の断面をしてなくてはなりません。
下記のような、良い例の断面にするには、手仕上げ印鑑しかございません。

フチが欠けにくい印鑑の材料がございます。
ズバリ!
チタン印鑑です。


チタンは、18世紀末になって発見された、比較的新しい金属ですが、丈夫で傷が付きにくく、変形しづらい印材で、熱にも強い最強印材です。
しかも、水洗いしても錆びませんので、まさに消毒できるハンコと言えるでしょう

いかがですか?
欠けた印鑑も、ハンコ供養に奉納すれば安心して手放せますね。

欠けた印換を大切に使い続けたい方もいらっしゃるとは思いますが、返ってハンコが弱っていきますので、新しい印鑑でスタートしみてはいかがでしょう!