オランダ水牛 -Cattle horn-

天然素材の印鑑(印章)の中では珍しく、やや透明感のある素材がオランダ水牛です。

オランダ水牛は、オーストラリア・アフリカ・南米産の牛の角を材料としています。性質は黒水牛と似ていますが、大きな違いは色味の幅です。乳白色や濃いあめ色、物によっては翡翠ひすい色掛かって見える物もありますし、黒や茶色の斑点が様々な模様を描き出す物もあり、実にバラエティ豊かな表情を持っています。色味の均一な物を“上”、斑点の入った物を“中”と種類分けしていますが、一本一本違うまだら模様も面白く味のある物です。

明るく美しい色合いから、女性に人気のある材質です。黒水牛よりもワンランク上の印鑑として、男性にも好評です。

見た目以外のメリットは、黒水牛同様、柘植つげなど木質系のハンコに比べて耐久性が高い点です。実印や銀行印など長期間変型してはいけない印鑑や、押す回数の多い認印に適しています。

デメリットとしては、牛の角系の印材の組織は動物性たんぱく質ですので、ウール等の衣類と同じく虫食いに合う可能性があり、保管に注意が必要です。衣類の防虫剤を近くに置くのが効果的なようです。

江戸時代の長崎貿易でオランダから輸入された珍品だったので、オランダ水牛と呼ばれるようになりました。お店によっては、白水牛と呼ぶところもあります。

キタジでは、職人が丁寧に手書きした文字を、手彫りで仕上げています。実印・銀行印・認印のお得な3本セットがおすすめです。