印鑑の押し方

たかがハンコ、されどハンコ。
印は出生の届けから始まり、進学、就職、結婚(認印)。通帳作成、預金の出し入れ(銀行印)。そして不動産売買や財産相続(実印)と一生涯ついて回ります。
印影の一個一個が貴方自身の意思表示なのだからまっすぐ鮮明に押したいものです。しかしこの押印が結構難しいもの。昔のハンコはほとんどに上側を示す「アタリ」がついていましたが、ここ30年位はついていません。

理由は

  1. ハンコの上下を確認する作業で本当に押しても良いのか「我に返る」時を得るため。
  2. ハンコを分身と見なし、身体に傷をつけないという意味から。

などが言われています。

しかし真上がわからないと使い勝手が悪いので、キタジではアタリのシールを貼って目印としています。このシールを真上にしハンコの中心点を軸にひらがなの「の」の字を書くように押してみて下さい。紙をしっかり押さえてゆーっくり離します。何回か押しているうちにコツがつかめてきます。「の」の字です!

押し方の他に大切なことが2点あります。

まずは朱肉です。朱肉をつける時にはポンポンと軽くたたく感じでつけて下さい。必要以上につけるとベタついてしまいます。性能の良い朱肉を使うことも大切です。

そして押す場所です。できるだけ凸凹のない場所で押して下さい。印面を水平に降ろすことができ均等に力を加えられます。印マットを使うのもお勧めです。
お手頃価格で、これがすぐれものなんです。

自分の意思表示となる印影、ちょっとの工夫と心がけで上手に押せたら満足感を得ること間違いなしです。