ヒシエム練朱肉-irodori-

新たに取り扱う、新商品の「ヒシエム練朱肉-irodori」です。
今までキタジで使っていたブランドの朱肉が、中国のコロナによるロックダウンで入荷未定になってしまったため、次使える朱肉を探していました。

ヒシエム練朱肉は

  1. 一般的な練り朱肉に使われていた水銀などが使われていない、
  2. もぐさ(朱肉の中に混ぜてある植物性の繊維質)も高級なものを使用し、
  3. 練らないほうが押しやすい新しいタイプの朱肉です。
  4. そして一番の特徴がパターンオーダーができる朱肉だということ!!

この練り朱肉、朱肉の発色の良さは勿論、容器の色もマットで可愛くて、それぞれ好きな色が選べる画期的商品なんです。

以下は、上に挙げた良い点をもう少し詳しく説明していきます。

安心で使いやすい練り朱肉

今までの朱肉に使われていた水銀・鉛・カドミウムなどの有害な重金属が全く使われていない有機・無機顔料を使用した、昔ながらの手法でつくられた朱肉です。

朱肉の中には「もぐさ」なるものが練りこんであります。もぐさとは、お灸に使う、ヨモギの葉の裏の毛を集めて作ったものなんですが、この練り朱肉はもぐさにこだわっているため硬くなりにくい。朱肉が硬くなりにくいということは、すなわち練らなくてもいいということで、すごく重要なポイントなんです。

練らなくていい「練り朱肉」

練り朱肉の一番の特徴であり、一番の難関は「練る」工程!

練り朱肉できれいに押すためには、一時期流行った“ねる駄菓子”や練るラクトアイスのように、朱肉部分を練る作業が必要になります。
大事なのですが、正直難しい。筆者は数年ほぼ毎日練り朱肉を使っていますが、なかなかうまくいきません。
朱肉を練ることで朱肉の硬さを硬すぎず柔らかすぎずに調整し、印鑑や落款を捺した時、印影がきれいにはっきり写るようにするのですが、一般的な練り朱肉は気温による変化、年数を経ることで硬くなる性質があるので、調整が難しいです。
練りを制するものは、練り朱肉を制し、押印を制する。そのぐらい大事な作業です。

ところがこの新しい朱肉、練らなくていいんです! やった!
とはいえ最初は信じられず、従来の朱肉に慣れきってしまっている筆者は練ってみました。
すると中に練りこんであるもぐさの、棒茶似の繊維が目立って逆に押しづらい。朱肉に直接印鑑等をぽんぽんつけて押すのが一番いいようです。
現在は全く練らずに使用して、気持ちよく捺せて満足しています。

満足の発色

そしてこの新しい練り朱肉のいいところは、重厚感ありつつのきれいな発色!

手軽なスポンジ朱肉だと、どうしても色が軽くなってしまいがちです。例えるならスポンジ朱肉は水彩絵の具風、練り朱肉は油絵の具風でしょうか。スポンジ朱肉は一般的にどうしても色が軽く、透明度がある見た目です。対して練り朱肉はずっしりとしていて、向こう側が透けない感じです。

この練り朱肉特有の色の厚みが書画などに押した際の格好良さに繋がります。印鑑販売店としては、便利でありながらどうしてもあの練り朱肉特有の重厚感はほしい。今回の練り朱肉はそんなわがままを叶えてくれます。

扱いやすい、かわいい容器

今までの一般的な練り朱肉の容器といったら、青い龍とかの絵柄が染め付けてあるものばかりで、正直ださい。でもこの絶妙な古臭さが伝統文化なのかなあと思って、まあ渋々納得していたんですが、この度新しい練り朱肉の容器として今風のものが出て、感動。スタンディングオーベーション。

マットな色がポリッシュネイルみたいでかわいい。コロンと丸いフォルムもいい。容器全ての色、黒・赤・黄を机の上に積み重ねておきたいかわいさです。
差込式の蓋って何?と思って意気揚々と開けてみたら、スポンと、タンブラーやスープジャーの蓋を開けるときに似た感じで開きました。

従来の朱肉の容器は、あさりやはまぐりのような貝殻を合わせたような形になっているので、蓋と容器本体が完全分離が可能、逆に言えば、蓋が外れやすい代物だったのです。
購入したての時は特にフチすれすれまで朱肉が詰められているため、ナナメになっただけでも蓋が外れて朱肉がにじむ等の恐れがありました。
その上従来の練り朱肉は磁器つまり割れ物の容器だったので、かけ・ひび割れの恐れがあり、持ち運ぶときには、購入時の箱に入れて緩衝材で包んで……と二重三重に包まないと怖くて運べませんでした。が!

今回の容器は従来のものの3倍ぐらいの底の深さなので、容器を押さえてる手に朱がつかない。地味ですが便利な深さです。朱肉が手につくと洗ってもなかなかとれないですし、作品に付いちゃわないかとひやひやするので、扱いやすい容器は大事です。今回の容器円筒形なので、一気に問題解消。
容器がヨコ倒れしたり逆さまになったりすることにさえ気をつければ、気軽に持ち運べます。そのあたりもタンブラーやスープジャーと同じですね。

開けたときの上品な香り

練り朱肉の蓋を開けた時に、ほのかに香るのが感じられます。
このヒシエム練朱肉には、緊張や不安を和らげ、心鎮める白檀の香料が配合されています。蓋を開けた瞬間に香る芳香を楽しんでみてください。

選べる色

朱肉のカラフル6色(赤・黄・朱赤・赤茶・濃赤茶・撫子)がまたかわいい。筆者は日々、朱肉ってなんでこんなに「赤」1色なんだ!つまらない!と悶々としていたので、色のバリエーションが豊富で嬉しい。撫子とか濃赤茶とか、今までなかなか無かった色が選べるのが楽しいです。

「赤口」が一番オーソドックスな色です。ちなみにこの赤口、キタジが従来使っていた朱肉の色とほぼ遜色ない発色と色味です。赤口おすすめです。

容器を選べるのが新しい!!

容器と朱肉の色をそれぞれ選べるのは他の朱肉には無い、新しい要素です。
朱肉は書画にばんばん使える、映えるものであってこそという思いが強いのですが、練り朱肉の色の厚みは一度知ってしまうと手放せないものです。

容器の色を黒にして朱肉は赤口とか、容器を黄にして朱肉は撫子とか、お好きに選んで頂けて、どの色どの組み合わせでも、お値段は同じ、変わりません。
現在キタジ本店にて現品を数種類ご用意しておりますので、悩まれた際は是非一度お立ち寄りください。実際の容器や朱肉は勿論、全6色で実際に捺してみた印影もありますので、液晶越しよりも鮮やかに感じていただけると思います。

ご自分の好みの色を、好みの容器で楽しんでください。
通常使いの印鑑に、書画に、絵手紙に、落款に、ご自分の商品に、彩りとしてお使いください。

ヒシエム練朱肉-irodori
2,750円
(本体価格 2,500円)